青汁の成分について
青汁にはおもに大麦若葉主体のものとケール主体のものがあるということはサイトのトップページでも述べました。
最近では明日葉を主に使用しているものもあります。
これら成分の違いは一体どのような効果の違いを生むのでしょうか?
まずはそれぞれの特徴を見てみましょう。
大麦若葉(Barley Vardure)とは?
その名の通り、イネ科の大麦(オオムギ)の若葉のことで、新芽を何度も踏みつけ株分けされたものをいいます。
強力な麦踏によって、1本の新芽は5〜6本に増え、それを摘み取って使用しています。
ビタミン、ミネラル、カロチン、食物繊維、葉緑素などとにかく栄養素が豊富で、抗酸化作用にも優れています。
豊富に含まれている食物繊維によって、腸内を正常に整えるため、悪玉菌を駆逐して善玉菌を増やします。
有害物質の産生を抑制し、コレステロールの吸収を抑え、血糖値を下げる働きをします。
また鉄分も多く、「緑の血液」と呼ばれる葉緑素によって高血圧・貧血などの循環器系の障害に効果があるといわれています。
また、活性酸素をすみやかに分解するスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)という酵素を大量に貯えているため、老化防止や免疫力向上といった点にも優れています。
オオムギ発酵エキスには白髪を黒くさせる作用のある成分が含まれるため、育毛剤への応用にも期待が持たれています
こうした至れり尽くせりで豊富な栄養素を備えた大麦若葉を効率よく摂取するために、青汁として提供されているのです。
ケール(Kale)とは?
緑黄色野菜の中でもっともビタミンが多いアブラナ科の野菜です。
基本的には大麦若葉と同じように栄養が豊富なのですが、糖度が高いため、青汁や野菜ジュースの味の改善に役立っています。
生活習慣病やがんへの予防にも期待される食品として、30年以上前から報告されています。
また、メラトニンを多く含むため、精神的な落ち着きや不眠症の改善などにも効果が期待されています。
明日葉(Angelica keiskei)とは?
せり科の植物で、葉と茎が食用として利用されています。
緑黄色野菜としてミネラルやビタミンも豊富なのはケールと同じですが、カルコン類やクマリン類を含み、抗菌作用を持つのが特徴です。
便秘防止や利尿・強壮作用があるとされるのも明日葉が古くから薬用として親しまれてきた理由のひとつです。
明朝以前の中国でも用いられ、また根は滋養強壮に高い効果があることで有名な高麗人参の代用としても利用されてきました。
収穫時期や苗の系統、また生育年数などによって含まれる成分や含有比が異なるため、製品の質にバラつきがあります。
ほとんどの青汁に共通している成分
ビタミンやミネラルなどの栄養素については、ほぼ共通してたっぷり含有されています。
独自に乳酸菌やオリゴ糖などを配合したり、製法を工夫したりといった方法で、各社それぞれ違いを出しています。
栄養面ではほぼ優劣はつけがたいので、自分の求める効果を謳っている青汁を試してみるのが手っ取り早いでしょう。
また、ケールは育てる環境によって糖度が変わり、明日葉はクセのある味をしているため、製品によって味もかなり変わってきます。
効果も大事ですが、味は長く続けるための重要な要素のひとつなので、自分好みの味でない場合は他の青汁を探しましょう。